2025年に開業110周年を迎える東京ステーションホテル。
国の重要文化財である東京駅舎の中にあり、長きにわたり、多くの人に愛されてきた歴史あるホテルです。
しかし、1泊10万円を超える部屋も多く、安く泊まることが難しいのが難点。
その中でも比較的安く泊まれる部屋が「クラシック」タイプの部屋。
東京駅のホームに隣接しているため、部屋からの眺望が望めない分、値段もお手頃です。
これまで東京ステーションホテルに10回以上宿泊している中山夫婦が、クラシックタイプの部屋に実際に泊まった感想をレビューします。
気になる電車の音についても解説。
ぜひ最後まで読んで、東京ステーションホテルの部屋選びの参考にしてください。
クラシックタイプの部屋の特徴
クラシックタイプは東京駅側に面した客室です。
東京駅のホームに隣接しているため、部屋からの眺めは望めません。
しかし、その分二重窓で防音されています。
コンパクトな部屋のつくりなので、広さはあまりありませんが、それでも各所に機能的な工夫がなされていて、ゆったりとくつろぐことができます。
クラシックタイプの部屋の設備・アメニティ
クラシックタイプの部屋の設備やアメニティを解説します。
東京ステーションホテルの部屋の中でも比較的安く泊まれる部屋ですが、設備やアメニティはしっかり準備されていました。
部屋からの眺望
クラシックタイプの部屋は東京駅のホームに隣接しているため、部屋からは本当に何も見えません。
しかし、窓は大きいので、光はよく入ってきます。
明るさがコンパクトな部屋を広く見せる秘訣なのかもしれません。
東京駅の中にある以上、そういう部屋があるのは仕方ないこと。
そういう部屋だと事前に心の準備をしておきましょう。
クローゼット
クローゼットは高さも広さもしっかり取られています。
リセッシュ、アイロンも完備されているので、きっちりと清潔感溢れる装いにしたい人も安心です。
使い捨てスリッパも人数分用意されています。
傘まで用意されているので、急な雨の中ホテルの外に出なければいけないときに助かります。
ホテルの中のレストランを利用する前、スーツにアイロンを掛けられるので、パリッとした装いでレストランに向かうことができます。
洗面所
洗面所も広々。洗面所なのに、開放感のあるつくりです。
コンパクトなつくりの部屋だとは分からないほど。
拡大鏡もあり、洗面台が広いので、メイク道具を広げてのお化粧も楽。
洗面所にも、東京ステーションホテルのオリジナルソープセットが。
側面のラベルは切符をイメージしたデザイン。
ここに、東京駅の中にある、東京ステーションホテルらしさを感じます。
歯ブラシなどはドライヤーと一緒に置いてあるアメニティボックスに収納されています。
高級感あるボックスに入っているので一見してアメニティが入っているとは分かりません。
アメニティを見せないで高級感を持たせる工夫に驚きました。
化粧水も用意されているので、女性も安心。
リビング
リビングには大きなテレビ、デスク、鏡が完備。
デスクは小さなノートパソコンであれば広げて作業ができるくらいの大きさ。
原稿用紙風のメモと、ロゴ入りのボールペンも置いてあるので、デスクで泊まったときの思いを書き綴るのもよいでしょう。
デスクの引き出しには、防災の手引きや宅配便の伝票、お土産としてのステッカーなどが入っているので、開けて中を確かめておくことをおすすめします。
宅配便の伝票や、防災の手引きなどが入っていると、安心感があります。
一流ホテルの心遣いを感じます。
ミニバー
ミニバーと冷蔵庫も充実の品揃え。
湯沸かしケトルがティファールからデロンギになっていました。
デザインがおしゃれなので、より洗練された雰囲気です。
水は冷蔵庫に2本、常温で2本ありました。
ティーバッグの紅茶、ドリップコーヒーは無料で飲めますが、冷蔵庫や引き出しのお酒やジュース、スナックは有料なので気を付けてください。
有料のものを飲食したときには、チェックアウト時に精算を忘れずに。
紅茶やコーヒーを飲むときに、お水でお湯を沸かすので、1人2本お水がついてくるのはありがたいです。
トイレ
トイレは奥行きがあります。
おなじみの、トイレットペーパーのエンボス加工も健在。
泊まるときにはぜひここにも注目してください。
東京ステーションホテル独自の工夫がトイレでも光るとは……。
バスルーム
バスルームも洗い場と浴槽が別になっています。
バスタブも広々、ゆったりサイズなので、足を伸ばして、ゆっくりと疲れを取ることができます。
シャワーは天井に備え付けてあるオーバーヘッドシャワーと、ホースのシャワーとあり、ライフスタイルに合わせて選べます。
ボディソープやシャンプーはバスルームにも置いてあるので、安心してたっぷり使えるのが嬉しいポイントです。
夜も朝もお風呂に入りたい人も安心してしっかりとボディソープやシャンプーを使えます。
ベッド
ベッドもゆったりサイズ。
コンパクトな部屋でありながら、ベッドがこのゆったりサイズなのは嬉しい。
枕も大きさ違いで2つ、抱き枕も用意されているので、様々な寝方にフィット。
貸出してくれた灰色の毛布は、なんと西川の毛布。
前回宿泊したときよりグレードアップしていました。
ベッドは大の字で快適に寝転がることができる広さ。
そんなベッドを2台置いても部屋が広く感じるので驚きです。
電車の音でうるさい?
クラシックタイプは東京駅のホームに隣接しています。
そのため、電車の音が気になる人もいるでしょう。
クラシックタイプの部屋は二重窓を採用し、防音のための工夫がなされています。
おかげで駅のホームに隣接しながら落ち着いた空間が作り出されています。
しかし、かすかに「ゴーッ」という音が聞こえるので、気になる人は気になるかも、と感じました。
さすがに二重窓といえど、隣接したホームからの電車の音は防ぎきれませんでした。
終電の時間までそれなりの頻度で音が聞こえるので、全く音が聞こえない静かな環境を求めるなら、ドームサイドやメゾネットへの宿泊をおすすめします。
ちなみに、ポーターさんに聞いたところ、一番人気の客室はドームサイドとのこと。
中山夫婦はドームサイドにももちろん宿泊済み。
ドームサイドに泊まったレポートはこちらをご覧ください。
東京ステーションホテルらしさを一番感じられる部屋なので、ドームサイドはおすすめ。
早めの予約がおすすめ
クラシックタイプの部屋は、他のタイプの部屋に比べて安く泊まれるコストパフォーマンスの良さで人気。
2024年11月現在で、2024年内はほぼ満室。
2025年も2月は満室でした。
泊まりたいと思ったら早めに予約することをおすすめします。
ポーターさんに聞いたところ、3か月以上先の日程で予約するお客さんも多いようです。
なので、泊まりたいと思ったら満室になる前に早めに予約しましょう。
まとめ
東京ステーションホテルの中でも、安く泊まれるクラシックタイプ。
東京駅のホームに隣接しているため、部屋からの眺望は望めません。
しかし、東京ステーションホテルの雰囲気やおもてなしをコスパ良く堪能することができるので人気の客室です。
コンパクトな部屋ながらも機能的でゆったりとした余裕を感じます。
落ち着いた空間で上質なひとときを過ごしてみてください。
コスパのいい部屋をさらにお得に予約するなら、
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