100年以上の歴史を持つ東京ステーションホテル。
その直営レストラン「ブラン・ルージュ」には、どのような服装で行けばよいのでしょうか?
東京ステーションホテルにこれまで10回以上宿泊している中山夫婦が、「ブラン・ルージュ」のメニューやドレスコード、雰囲気を解説。
この記事を読むことで、大切なディナーの前に向けた心の準備をすることができます。
気になるドレスコードや雰囲気は?
ブラン・ルージュには、ドレスコードが設けられています。
また、静かで落ち着いた雰囲気のレストランです。
ドレスコードは「スマートカジュアル」
公式サイトには、ドレスコードについて以下のように記載されていました。
スマートカジュアル(男性のショートパンツ、ランニングシャツ、サンダルでのご来店はお控えください)
https://www.tokyostationhotel.jp/restaurants/blancrouge/
じゃあ、具体的にどんな格好をすればいいのでしょうか。
おしゃれには疎いれい。
ゆうに確認をしながら、服装を決めました。
当日、着ていった格好はこちら。
れい(♂・当時28歳) | ゆう(♀・当時29歳) | |
上半身 | ・白黒のネルシャツ ・灰色のジャケット | ・ネイビーの七分袖ワンピース (防寒用で薄手のストール) |
下半身 | ・モスグリーンのコットンパンツ | |
靴 | ・ブラウンの革製ローファー | ・ブラウンのスウェード素材のパンプス |
後ほどのデザートのところで、座った状態ではありますが、当日の服装を写真に収めています。
男性はスーツの方が半分、れいのようなスマートカジュアルが半分でしたね。
女性はワンピース系が多かった印象。
静かで落ち着いた雰囲気
名前をスタッフに告げると、テーブルまで案内されます。
そして、1人につき、1名のスタッフが椅子を引いてくれるというおもてなし。
さすが一流レストラン。そういった待遇に慣れていないので、戸惑ってしまいました。
テーブル間の距離も空いているため、他のお客さんの会話はほとんど聞こえません。
大切な人との会話を楽しめて、ゆっくりとお料理を味わえる、落ち着いた雰囲気です。
実際に食べたコースメニュー
今回の予約していたメニューは、「ビタミンたっぷりでカラダが喜ぶ爽やかな”和”のフレンチコース」。
2021年11月15日までの期間限定で、消費税・サービス料込みで10000円のコースでした。
ちなみに、テーブルに置いてあったメニュー表には、「秋風~Akikaze~」と書かれています。
出てきたお料理を一品ずつ紹介していきます。
シェフからのはじまりの一品
お重のような四角い器に、小さくカットされた様々な野菜が並び、それぞれの野菜に合うソースが少しずつ添えられています。
彩りが豊かで、コースの始まりにふさわしい一品です。
奥にあるお料理は、一口サイズのパンにお魚とクリームチーズが挟んであり、指でつまんでいただきます。
甘みのある野菜には酸味強めのソース、さっぱりした野菜にはコクのあるソースが合わせられていてバランスが取れています。
奥の一口サンドは、対照的にサクサクした軽い食感でおいしかったです。
高知県宿毛(すくも)より直送 鮮魚の炙りマリネ 柚子香味
昆布〆された魚の皮をしっかりと炙ってマリネにした料理。
柚子の名産地なだけあって、魚だけでなく柚子の香りも爽やかに広がります。
添えられているパンには、東京ステーションホテルの頭文字「TSH」の焼き印が!
東京ステーションホテルのこだわりが見えて嬉しくなりました。
パンの食感はフワフワとやわらかく、しっとりしていました。
マリネにされたお魚は皮も香ばしくて美味しい!
お野菜と合わせていただくとよりサッパリ。
お酢の酸味がパンで和らぎます。
牛蒡(ごぼう)とマッシュルームのスープ トリュフ風味
牛蒡とマッシュルームのポタージュ。
ふわふわと泡立てたミルクを乗せて、トリュフのオイルをそっと垂らした一品です。
実は、れいはきのこが少々苦手。
そのため、食べきれるか不安に思いながら少しずついただきました。
きのこは匂いが苦手ですが、このスープはごぼうがきのこの香りを抑えてくれています。
味も、確かにマッシュルームの風味はあるものの、 ごぼうの風味も感じられたため、無事食べられました。
ごぼうのシャキッとした香りが鼻に抜けていきます。
まろやかなスープにトリュフオイルの香りでパンチを加えています。
蒸し鮑と帆立貝のソテ 秋野菜添え
アワビとホタテのソテーです。秋野菜はビーツや芽キャベツのようなものが添えられています。
ソースはバターと醤油を合わせてあるそうです。
パンもソースを塗った状態で提供されました。
先ほどの白いパンではなく、穀物の香りが豊かでしっかりとした歯ごたえのパンでした。
アワビも帆立も、加熱しているのにこの大きさ。
添えられていた長ネギのソースはとろみがあり、優しい甘さを感じます。
プリプリした貝の歯ごたえが好きなので、この大きさは嬉しい。
パンも先ほどのパンの素朴さとは違って、オリーブオイルの香りが高級感を出していました。
ゆうのメインディッシュ:フランス産ホロホロ鳥のロティ セップ茸入りソース
メインディッシュは以下の6種から選べました。(お料理によっては追加で料金がかかります)
- フランス産ホロホロ鳥のロティ セップ茸入りソース
- 黒毛和牛 ステーキと赤ワイン煮込み<二種の味わい>(+¥1000)
- 仙台牛フィレ肉のステーキ フランス産トリュフ香ポートワインソース(+¥4500)
- いわて牛のサーロインステーキ 本わさび添え ジュ・ド・ジャポネーズ(+¥4500)
- フランス・ビュルゴー家 シャラン鴨のロティ ソースグランヴヌール(+¥2500)
- 蒸した天然蝦夷鮑と三崎直送 鮮魚のグリエ 赤ワインバターソース エストラゴン風味(+¥4000)
ゆうが選んだのは、秋を感じられるきのこのソースとお肉のメニュー。
「ホロホロ鳥」という名前は聞いたことがあったので、是非食べてみたくなり、選びました。
刻まれたセップ茸がゴロゴロ乗っています。
ホロホロ鳥はあっさりした味わい。
セップ茸は味と香りが強く、前へ前へと主張するタイプのきのこでした。
ホロホロ鳥があっさりとしているので、セップ茸とケンカをせずに味に奥行きやコクが生まれていました。
ちなみに、ホロホロ鳥はキジの仲間で、セップ茸というのは、「ポルチーニ」「ヤマドリタケ」と呼ばれている香りが強いキノコのようです。
れいのメインディッシュ:黒毛和牛 ステーキと赤ワイン煮込み<二種の味わい>
きのこが苦手なれいが選んだのは、黒毛和牛のステーキ。
「セップ茸入りソース」は食べられるか不安だったので、+1000円で確実に食べられるものに変更しました。
<二種の味わい>ということで、左はわさびと醤油でいただけるサッパリとした味わい、右は濃厚なビーフシチューです。
右上に見えるのは、ゆうのホロホロ鳥にも別添されていた温野菜。
左下のバジルソースと合いました。
わさび醤油をつけなくても美味しいと感じられるほど、肉の旨味が凝縮されています。
ただ、ここまでいろいろと食べてきたので、メインディッシュの量に圧倒されました。
秋のスペシャルデザート
「フランス産フロマージュ取合せ」との選択でしたが、2人とも秋のスペシャルデザートを選びました。
ホワイトチョコには、
結婚4周年おめでとう
のメッセージが。
嬉しくて泣きそうになりました。
プレートに乗っているのはマロンのムースとシャインマスカットのブランマンジェです。
利用した日がハロウィン当日だったので、デコレーションもかわいいハロウィン仕様。
ムースにかかっているのは、アプリコットソースですが、アンズが苦手であることを伝えると、ラズベリーソースに変えてくれました。
ブランマンジェの上にはレモングラスのシャーベット。
爽やかですっきりとした香りが、食事の余韻を邪魔せずに口の中をさっぱりさせてくれます。
ムースもフワフワで栗の味が濃厚で、秋らしい味でした。
レモングラスを味わうことがあまりないので、美味しさに気付かされました。
ステーキの脂もいつの間にかさっぱり。
コーヒー 紅茶と小菓子
秋のスペシャルデザートと同時に、小菓子もいただきました。
マドレーヌやマカロン、いちじくのケーキにチョコレートです。
コーヒーか紅茶は選べます。
コーヒーは高級感あふれる器に注がれていました。
マドレーヌはバターの香りが芳醇で、中もしっかり詰まっているのでお腹がさらに満たされました。
コーヒーとよく合います。
さまざまなサービス
記念写真はフォトカードにしてもらえる
デザートを食べているときにスタッフの方から声をかけていただきました。
よろしければ、お写真をお撮りしましょうか?
せっかくの機会なので、お願いしました。
実際に撮っていただいた写真がこちらです。
カーテンを開けてくれて、夜景も写るようにしてくれた心遣いが嬉しかったです。
しかも、お会計までに印刷をして、フォトカードに仕上げてプレゼントしてくれました!
写真の上には、「Blanc Rouge」の文字もしっかり入っています。
料理も待つことはほどんどありませんでしたし、こういったサービスの速さも超一流です。
メッセージプレートは予約するときに注文可能
予約のときに、以下の要望を入力することができます。
ここで入力をしておけば、一緒に行く相手を驚かせることができます。
今回、予約したときに注文したことで、ゆうを驚かせることができました。
スタッフさんの説明が丁寧
どの料理も、提供されるときにスタッフさんが細かく説明をしてくれます。
好奇心旺盛なゆうが、使われている食材に関する質問をしたときも、丁寧に答えてくれました。
また、事前にアレルギーと苦手な食材についても聞いてくれて、該当する食材があれば変更する等、可能な限り対応してくれます。
まとめ
どの料理もしっかりとした量で提供され、サービスも行き届いていたため、お腹も心も満たされたディナーを楽しめました。
他のお客さんたちも落ち着いた贅沢な時間を味わいに来ているので、お料理の写真を撮るときにはスタッフさんに撮ってもよいかを確認するのが良いでしょう。
カップル・夫婦の記念日や、大切な人のお誕生日、結婚前の両家顔合わせなどの大切な場面の食事で、是非ご利用ください!
心に残る贅沢なひとときを味わうことができますよ。
大切な場面でのディナーにぴったりなので、自信を持っておすすめします。
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