100年以上の歴史を持つ東京ステーションホテル。
赤レンガで有名なこの建物は、復原作業を経て昔の趣と現在の技術が融合した重要文化財となっています。
外観は東京駅を訪れた人全員が楽しむことができますが、内装やホテルの貴重な資料を見るためには宿泊する必要があります。
この記事では、宿泊者がもらえる「館内ツアーガイド」をもとに、東京ステーションホテルの内部を解説!
お得な値段で泊まるための方法や、より詳しいホテルツアーが楽しめる特別な宿泊プランについても紹介しています。
東京ステーションホテルの歴史
東京ステーションホテルは、東京駅の丸の内駅舎の一部であり、その歴史は明治時代にまでさかのぼります。
ホテルの外装や内装について語る上で欠かせない歴史について、東京ステーションホテル公式サイトの情報をざっとまとめてみました。
完成したのは1915年
東京駅が開業したのが、1914年。
その翌年1915年に東京ステーションホテルは開業しました。
今と変わらない3階建てとなっています。
設計したのは辰野金吾という建築家。
彼は頑丈な建物の設計を得意とし、さまざまな銀行の設計にも携わっています。
第二次世界大戦で一部消失
1923年の関東大震災では、その頑丈さから特段被害が無かったものの、1945年の空襲による火災で屋根などが焼失してしまいました。
そのため、1947年から2階建ての駅舎として復旧工事を行い、1951年から営業を再開しました。
現在の丸屋根ではなく、八角形の屋根になっているのも大きな違いの1つでしょう。
2007年から復原工事を行った
2003年に東京駅丸の内駅舎が、国の重要文化財に指定され、2007年から復原工事が始まりました。
「復元」ではなく「復原」としているのは、残っている2階建ての部分はそのままに、焼失した3階部分を原型に近い形に復活させたため、この漢字が使われています。
工事に伴い、ホテルは一時的に休業していたものの、2012年の竣工を経てリニューアルオープンしました。
宿泊者限定の館内ツアーガイド
東京ステーションホテルには、その歴史を味わえる場所が内外問わずたくさんあります。
ホテルに宿泊することで、内装からその歴史を楽しむことができるのです。
宿泊をすると専用の資料がもらえる
宿泊するとお部屋に専用の資料が置いてあります。
その名も
館内ツアーガイド
館内の見どころが紹介されていて、この資料を片手に館内を巡ると東京ステーションホテルの歴史や美しさを感じることができます。
チェックインのときに、フロントでもらえることもあります。
情報がぎっしりで、読むだけでも楽しいです。
4階のアトリウム
4階のアトリウムは宿泊者専用のゲストラウンジなので、基本的に泊まらないと入ることはできません。
アトリウムの特徴は何といっても天井。
天井の形状から分かる通り、ここは昔屋根裏でした。
復原工事に伴い大きなガラス窓がはめられ、光が差し込む明るい空間となりました。
創建当時の赤レンガも飾られており、いかに当時の駅舎として堅固な造りであったかが分かります。
まさに辰野「堅固」と呼ばれた人の建築!
アトリウムのライブラリスペースには資料や模型が沢山置かれていて、ステーションホテルの歴史を学べる場所でもあります。
3階のアーカイブバルコニー
こちらも宿泊者専用スペース。
東京駅の改札を出て、それぞれの行先へ向かっていく人を眺めることができます。
早朝か深夜なら、人のいない改札口を見ることも可能です。
ここでじっくり見てほしいのはドームを飾るレリーフ。
復原の目玉であったレリーフは創建当時の壮麗さを見事に再現しています。
改札を出たところで、上を見上げてみましょう。
宿泊しなくてもレリーフを眺めることができます。
この南ドームには創建当時のレリーフも残されています。
どのレリーフかはぜひ宿泊して探してみてください。
ちなみにですが、レリーフをよく見ると、八角形のドームの各頂点に、8支の干支が方位に従って配置されているのが分かります。
12支じゃないの?
ここに飾られなかった4支は、なんと、佐賀県の武雄温泉楼門の天井にいます。
辰野先生の遊び心だと考える人もいるようです。
2階の駅中央口回廊
ホテル内から改札口を見ることができるのも、駅舎と一体となっている東京ステーションホテルならではのポイント。
3階に3か所あるアーカイブバルコニーから見えるのは、丸の内北口と丸の内南口。
丸の内中央口については、2階の廊下から見ることができます。
残念ながら回廊を歩くことはできませんし、客室の前なので長居することもできません。
ご注意を。
2階の石膏レリーフ
創建当時のまま残っていた石膏レリーフをアート作品にして展示してあります。
しかしこの作品は、東京ステーションホテル内のバー「カメリア」の中にあるため、宿泊ではなく、「カメリア」かその奥のレストラン「ブラン・ルージュ」を利用しないと、実物を見ることができません。
ウェディングでの撮影も、その時周辺の席をお客様が利用していると実現できない、ある意味レアスポットです。
しかし、色合いや質感から創建以来の歴史を感じられる作品なので、行ける人はぜひ見てください!
レストラン「ブラン・ルージュ」を利用したいけど、どういう場所なのか、ドレスコードが心配な方はこちらの記事を参考にしてみてください!
1階のクレマチス
ホテルロビーの床には、クレマチスの真鍮プレートが。
これは南北ドームにあるクレマチスのレリーフを意匠化したものです。
クレマチスの花言葉は「美しい精神」、「旅人の喜び」。
まさに旅の拠点となる東京駅にピッタリですね。
辰野氏もこの花言葉からクレマチスをレリーフとしてデザインしたのかもしれません。
ツアーガイドが無かったら、気づきませんでした‥‥。
点在するアートワーク
館内の随所に東京駅やその周辺、東京ステーションホテルに関する図面や写真、絵が展示されています。
館内ツアーガイドによると、その数100点以上!
客室廊下をぐるりと一周するだけでも見ごたえバッチリです。
外から見る化粧レンガ
駅舎の外壁のレンガは薄い化粧レンガです。
注目していただきたいのはレンガの色と風合い。
1、2階部分は創建当時のレンガが残っていますが、3階は復原された部分です。
3階部分が創建当時のレンガと調和するように、3種の色合いのレンガを使用し、創建当時のレンガの焼きムラまで表現しています。
さらに、レンガとレンガの隙間を埋める目地、つまりレンガとレンガの間の白い部分にも着目すると、半円状に盛り上げられていることが分かります。
これは「覆輪目地」という特殊な工法で、復原工事の際に職人さんたちが約3か月の試行錯誤をして技術を復活させ、再現したのです。
「覆輪目地」は手間もお金もかかる工法だけど、仕上がりはやっぱり美しいね!
盛り上がっているのも仕様だったんだ!
お得に泊まれる宿泊プラン
クレマチスと化粧レンガに関しては、宿泊しなくても見ることが可能ですが、他のスポットは宿泊者やレストラン利用客でないと入ることができません。
そこで、東京ステーションホテルをお得に利用するための方法を紹介します。
安く泊まるなら一休.com
一休.comでは、付与されるはずのポイントを、予約の段階で使うことができます。
そのため、誰でも毎回約 2% 引きが保証されています。
ランクが上がればさらに還元率UP!
さらに、一休.comでは様々な限定プランが用意されていて、1泊132000円するメゾネットツインが60%引きで泊まれたり、一番価格が手頃な部屋なら30000円台で泊まったりすることが可能です。
もちろん、他のホテルに比べたら高価であることは否めませんが、一流のホテルでの宿泊は思い出に残ること間違いなし。
館内を詳しく巡るための宿泊プラン
「せっかく宿泊するなら、ホテル館内を詳しく巡りたい!」という方には、タイミングによっては館内ツアー付きの宿泊プランもあります。
以前は、専用のタブレットを持って館内を探索するセルフツアーもあったのですが、現在は無いようです。
QRコードを読み取りながら、館内を探索するの楽しかった!
現在の宿泊プランについては、公式HPから探してみてください。
まとめ
東京ステーションホテルに泊まった際の見どころと、お得に泊まれるプランをご紹介しました。
宿泊者でないと見られないレアスポットも沢山ある東京ステーションホテル。
お得に泊まって100年以上続く歴史に想いを馳せてみてはいかがでしょうか?
公式サイトよりお得な から、お気に入りのプランを探してみてください!
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